
施設長ノート:第4回 強力なサポーター 赤爺さん
2026年07月08日 09:16
私はこれまで、施設をつくる仕事に多く携わってきました。
数えてみると、15施設、41事業になります。
土地探しから開所後の運営、行政のプロポーザルまで、形はさまざまでしたが、地域の方から厳しいご意見をいただくことも少なくありませんでした。
「金儲けのためか」「土地の価値が下がる」「バリケードを作ってでも反対する」。
そんな言葉を受けたこともあります。
それでも、誰かの支えがなければ生活が難しい方たちのために、安心できる場所をつくることは、社会に必要なことだと思ってきました。
だからこそ、やすらぎの里北小岩の計画が決まり、地域の方へご挨拶に伺う日は、理事長、事務長と一緒でも、とても緊張していました。
障害者施設で作ったパンを手土産に伺う予定でしたが、緊張のあまりパンを忘れ、取りに戻って道に迷い、遅刻してしまいました。
当然、お叱りを受けました。
ところが、その後に聞こえてきた言葉は、私の予想とはまったく違うものでした。
「この近くにはコンビニがないから、コンビニも入れてくれるといいね」
「ここに施設ができるのは、うれしいことだよ」
そう言って、まるで歓迎してくださるように、拍手までしてくださいました。
私は拍子抜けすると同時に、こんな出会いがあるのかと胸が熱くなりました。
もう何年も前のことになりますが、今でもその日のことははっきり覚えています。
そのとき出会ったお一人が、赤谷さんです。
今ではやすらぎの里北小岩の心強いサポーターであり、第三者委員もお願いしています。
施設に愛情を持ち、良いことも悪いことも率直に伝えてくださる存在です。
昨日も「赤爺と呼んで」などと言いながら、入居者の皆さんに会いに来てくださいました。
地域に支えていただいていること。
施設を思ってくださる方がいること。
そのありがたさを、改めて感じています。
強力なサポーター、赤爺さんに心から感謝です。
