
施設長ノート:第6回 笑顔が集う「里」の夏
2026年08月06日 15:40
職場に着くと、たくさんの朝顔が笑顔のように迎えてくれます。
7月のお盆の頃から咲き始めた朝顔は、日に日に花の数を増やし、
今では20輪ほどの花が元気に咲いています。
この朝顔は、重症心身障害児発達支援事業所「もあ」の子どもたちが育てているものです。
「もあ」では、重症心身障害のあるお子さま一人ひとりの発達を支え、
安心して楽しく過ごせる環境づくりを行っています。
また、お子さまだけでなく、ご家族の暮らしも支えられるようサービスを行っています。
子どもたちの中には、医療的ケアを必要とするお子さんや、安全に過ごすために特別な配慮が必要なお子さんもいます。
お子さんが「もあ」で過ごしている時間、ご家族が少しでもお仕事に集中できたり、
ほっと一息つけたりしていたらうれしく思います。
やすらぎの里北小岩を開所してよかったと思うことはたくさんあります。
その中でも、「もあ」の子どもたちを見守る特別養護老人ホームの入居者の皆さまの表情を見る時は、
微笑ましく、本当に良かったなと思います。
子どもたちは、一人ひとりのペースで、毎日を大切に過ごしています。
小さな身体で一生懸命に過ごす姿、笑顔を見せてくれる姿、職員や周りの人たちと関わろうとする姿に、
入居者の皆さまはとても心を動かされます。
時には、子どもたちの姿を見て涙ぐまれる方もいらっしゃいます。
その涙は、命の力強さや、今日を生きる尊さに触れた時の涙なのだと思います。
子どもたちの存在は、入居者の皆さまにとっても大きな刺激であり、
日々の暮らしの中の楽しみや、生きる力につながっているように感じます。
核家族が増え、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に過ごす時間が少ない子どもたちも多い時代です。
だからこそ、この場所で自然に世代を超えたふれあいが生まれることは、
子どもたちにとっても、入居者の皆さまにとっても、かけがえのない時間なのではないかと思います。
今日は、その子どもたちが暑中見舞いのポスターを作り、
おじいちゃん、おばあちゃんのところへ届けに来てくれました。
受け取った入居者の皆さまの表情はとてもやわらかく、子どもたちの姿に、自然と笑顔が広がっていました。
やすらぎの里は、お年寄り、障害のある方、子どもたち、職員、
そして地域やボランティアの皆さまが集う、まさに「里」のような場所だと思います。
今日もやすらぎの里には、朝顔の花のように、たくさんの笑顔があふれていました。